今シーズン初めての海は沖縄。
ザトウクジラが来遊している時期の沖縄にはずっと行ってみたかったので,ワクワク。
いい天気で暖かい気候と,沖縄タイムののんびりした雰囲気に癒されながら,
バスを乗り継いで本部町へ。
2年ぶりに会う船長も相変わらず優しくて,機材のセッティングのお手伝いをしていただく。
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1日目 天候【雨】
冬の沖縄は,たいていの人が想像しているような晴れの天気はほとんどなく,
曇りの日がほとんど。特に今年は,春の訪れが遅れているらしい。
海上は思った以上に寒かった。
でも,先日の爆弾低気圧の影響も収まり,海は比較的おだやか。
そんな中,ザトウクジラを発見!
久しぶりのクジラに大興奮。オスとメスのクジラで,まったりと泳いでいる。
船をさけることなく,船の下をくぐったり,真横で泡を出しながら浮上したりと,
大迫力だった。
特にオスは体長が15mは超えているようで,かなりの大きさだった。
水中に入った人によると,水深20mくらいのところでまったりとしていたらしい。
船の上にいると,水中の様子は分からない。
水中に入れる環境では,やはり自ら水中に入らなければ。と思った1日だった。
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2日目 天候【曇りのち晴れ】
天気は回復してきた。でも,この日はめちゃくちゃ波が高かった。
天気がいいからといって,波も穏やかになるとは限らない。それが海。
でも,波が荒いときにはきっと何かが起こる。
予感は的中。
親子のクジラを発見。波が高くて,すぐに見失いかけたその時,
なんと遠くでブリーチングが見えた。
すぐにそこに向かうと,ブリーチングをしていたのは仔クジラだった。
以前見たオトナのザトウクジラのブリーチングとは比べものにならないくらい
かわいらしい小さいジャンプ。
でも,体を全部出して飛んでいる姿はかわいらしかった。
そしてその後,奇跡が。
水中に入っている2名の真後ろで突然仔クジラがジャンプ!
海の中では人間はあまりにもちっぽけで,小さくてかわいらしいと思っていた仔クジラがあまりにも大きくて,圧倒された瞬間だった。
誰もカメラを構えていなかったけれど,全員の記憶にはしっかりと刻み込まれたに違いない。
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3日目 天候【晴れ】
最終日。
波の高さは収まらず,クジラを見つけるのは至難の業。
そんな中でも,ザトウクジラ発見。やはり素晴らしい目の持ち主に感謝。
今日のクジラは,船には目もくれず,北へ北へとすごいスピードで泳いでいった。
ザトウクジラは例年,3月末頃には北上を始める。
もしかしたら,ちょっと出遅れたと焦っているクジラもいるかもしれない。
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今回の旅では,天気や海況ともに,決して好条件ではなかった。
撮影はほとんど出来なかったが,ザトウクジラのさまざまな行動が見れた事,
それを感じることができた事は,私にとってまた一つクジラの事を知れた
素晴らしい経験となった。
このザトウクジラ達と,今度は和歌山の海で再会できるといいな。
2012.04.17