Sachiko Danjo on web
9月の旅の予定がなくなったので，半ば勢いでカナダに行くことを決めた。
カナダ（ブリティッシュコロンビア）は私にとって，とても大切な場所。
私が初めて野生の鯨類と出会った場所。
その時は，まさかこんなに鯨類の世界に関わることになるとは，思ってもみなかった。
今回は，ブリティッシュコロンビアの自然を出来るだけ幅広く見るために，山で2日間，
海で2日間過ごした。
今回の日記は海でのお話を。
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私が初めて鯨類を見たのは，バンクーバー島。
出会ったのはシャチ。
遠くに見えた大きな背びれが記憶に残ってる。
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今回は，前回行ったビクトリアよりももっと北に位置するキャンベルリバーという町へ。
本当は，もっと北のテレグラフコーブという町に行きたかったけれど，
今回は日程が少なく，丸2日間船に乗れるキャンベルリバーに行くことにした。
キャンベルリバーへはバンクーバー空港から飛行機で1時間。
途中で別の町に寄ったり，操縦席が客席から丸見えだったり。
そんな小さな飛行機に乗るのは初めてだった。
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1日目は，なんと雨。それでなくても寒いのに，雨だとますます寒い。
でも，この日に乗った船は，屋根付き大型ボート。寒さもしのげた。
ガイドさんの説明はもちろん英語。
頑張って聞きながら，でも分からないと嘆きながら，船はジョンストン海峡を目指す。
最初の発見は，シャチではなくblack bear。
black bearは，海岸の石をはがしてエサか何かを探しているようだった。
そしてしばらく走って，次は・・・待ってました！シャチ発見。
日本のウォッチングとは違って，とにかく近づかない。
ちょっとはがゆい思いをしながらも，少し遠くで観察。
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潜ってしまっていたオスのシャチにがっかりしていると，突然船の横に背びれが！
体長8mはあるかと思われるオスのシャチが船の真横に浮上した。
あまりの興奮に，大きな声を出しそうになったが，他のお客さんは声をあげずに
静かに見ている。
「すごい！すごい！」
私は，小さな声で叫びながらシャッターを切った。
2，3回浮上した後，シャチは水中で体を横にして方向転換をした。
「見てる！こっち見てる！」
またまた小さい声で叫びながら，この日一番の興奮に酔いしれた。
その後も，シャチを観察して，この日は合計10頭のシャチに出会うことができた。
雨に降られても，寒くても，カナダの壮大な森をバックに泳ぐシャチは
本当に美しかった。
この日は，black bear，シャチ，トド，ゴマフアザラシ，ハクトウワシを発見。
1日でこんなに種類が見れるなんて，カナダの自然はやっぱりすごい。
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ウォッチングが終わった夕方，天気がよくなったので，宿泊先のロッジの前の入り江で
カヤックをすることに。
カヤックをこいでいると，ゴマフアザラシが丸い頭を出すのが見えた。すると，
「バシャーン」
遠くで何かがはねた。キングサーモン？
よくよく見たら，ゴマフアザラシがブリーチングのようにジャンプしていた。
アザラシって，ごろごろ寝てたり，水中にいてもそんなアクティブな動きは
見た事がなかったので，ほんとにびっくりした。
充実しまくりの一日が終了。
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思いのほか長くなってしまったので，2日目は次の日記で。
2011.09.15
